PROCESS

sobolonの商品ができるまで

【1】海洋プラスチックの回収

海岸に漂着するプラスチックごみ

 sobolonの活動は、海岸へ行きプラスチックゴミたちを回収するところから始まります。バケツやコンテナといった大きなものから、小さく砕けたマイクロプラスチックまで、たくさんのプラスチックごみが海岸に漂着しています。これを拾えるものはとりあえず全部回収して、できる限り、その日訪れた海岸をきれいにします。

地元大学生の皆さんと一緒にゴミ拾い

5mm以下のマイクロプラスチックたち

【2】分別・洗浄・粉砕

01 素材として使えるものを分別する

 汚れのひどいビニールやペットボトル、加工のできない大きなゴミたちはそのままゴミとして処分し、素材として使えそうなものをよけていきます。こちらの写真は、素材として採用されたプラスチックたちです。実際には、回収したものの処分するしかないゴミたちも多くあります。この作業は、結構泥臭く大変です…!笑

02 更に、大きさごとに分別する

 ここから更に、ジュエリーの素材に適したプラスチックたち(写真中央)を分別します。人の手で加工できる適切な薄さ・硬さのものです。細かすぎるもの(写真左)は万華鏡の素材に、硬かったり大きいもの(写真右)はモザイクアートの素材として活用します。

海洋プラスチックの洗浄

03 海洋プラスチックを洗浄する

 分別を行なった後、それぞれの用途ごとに洗浄していきます。基本的には、水洗いで泥を落とすことの繰り返しです。万華鏡とモザイクアートに使われる素材は、実際にお客様が手に触れることがあるので、漂白剤を使用する場合もありますが、漂白剤を大量に使うことも水質汚染に繋がるので、できる限りは水洗いです。

04 海洋プラスチックの色分け

 洗浄したプラスチックたちを色ごとに分別していきます。きれいになったプラスチックたちは、もともとゴミだったとは思えないほど色とりどりで、この時点ですでに可愛いのです…!この子たちが新しい形に生まれ変わって、かつての現役時代のように人々を幸せにできるようになればいいなあと思いながら、仕分けをしていきます。

05 海洋プラスチックを粉砕する

 色分けしたプラスチックたちをジュエリーの素材として使えるよう細かくしていきます。粉砕といっても全て手作業で、数種類のハサミを使って3~10mmの大きさにカットしていきます。意外と力仕事で、こればかりやっていると腱鞘炎になります(泣)でも、ここまで来ればこの子たちが日の目を見るのもあと少し!長い道のりでしたが、ここから先は一番楽しい作業です!

【3】ジュエリーのデザイン・製作

ここからやっとジュエリー作りです!きれいにした海洋プラスチックたちを、レジンといって光で硬化する透明の樹脂で硬め直していきます。その際、ラメや貝殻のかけらなども一緒に入れ込んで、キラキラのジュエリーらしい印象に。白や黒など、同じ色味のプラスチックが多くある場合は同じパターンのデザインを作れますが、基本的に色物はその濃淡や明度にかなり幅があるため、sobolonの商品は一点物デザインがほとんどです。

ラメや貝殻のかけらと合わせてキラキラに

同じ緑でもその濃淡によって色味は様々

デザインへのこだわり

 海洋プラスチックでジュエリーを作ると決めてから、色々な方法を試し、試行錯誤を繰り返してきました。ようやく今の形にたどり着き、sobolonとして商品をリリースしてからも、デザインのパターンは年々ブラッシュアップされいます。それは、一番に「可愛い」という感動を届けたい!という思いがあるから。どれだけ環境に配慮された製品であっても、それが純粋に美しいと思える物でないと意味がない。可愛くて可愛くて、心がウキウキしてしまうような、そんなジュエリーを生み出し続けていけたらと思っています。